東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 | 設立趣意書 | 会則 |
■ 2017年度年報 |
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4. 東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2018年度の目標 >> TUR-P、minimal invasive surgery部門 |
2017年はTUR-P 12例、TUR-BT 112例が本院で施行された。 TUR-BTの切除に関しては、橋本先生が以前年報にもご報告してある通り、腫瘍の存在部位を領域として捉え、複数の腫瘍が近接する部位は領域として全体を切除することを心がけている。また、適切な病理検体採取のためにも、Tappingがショートストロークで繰り返すことは出来るだけ避けるように指導している。TURを始め頃はどうしてもショートストロークで施行せざるを得ないが、研修中にできるだけNo Tapping、 適度のロングストロークで施行できるように指導している。 TUR-Pは、5α還元酵素阻害薬の出現により症例数が低下すると考えられていたが、発売から数年が経過し、5α還元酵素阻害薬投与後でも悪化する排尿障害は依然として存在し、TUR-Pの適応となる症例はある。しかし、近年はBipolar TURよりも、高出力レーザーによる核出術(HoLEP)が全国的に普及しているのが現状である。本院の導入に向けて、田邉教授・常磐病院 新村院長/大平先生のご厚意のもと、昨年の10月から週1回手術手技を学んでいる。通常のHoLEP手技は、ホルミウムレーザーを用いて両葉・中葉の3ブロックで前立腺を核出し、その後モルセレーターにて細切・吸引する。大平先生の場合には、両葉・中葉を1ブロックとして核出するが、核出までの時間は30-40分程度と短い。またHoLEPの強みとして、抗血小板薬や抗凝固薬の内服下でも術中出血を適切にコントロールできることが挙げられている。2018年度中に本院へ導入できるよう努める所存です。 尿道狭窄の切開術に関しては、対象はRARP、LRP後、およびTUR-BT、TUR-P、TUL後の症例であるが、青山病院時よりも症例は減少している。特に前立腺全摘後の尿道狭窄例はごく少数であり、RARPのラーニングカーブによるものと考える。 Minimal invasive surgery に関しては、ロボット補助下の前立腺摘除術、腎部分切除術、および腹腔鏡下ドナー腎摘除術も含まれるが、これらの項目については腫瘍班、および移植班の報告を参照されたい。 尿道狭窄の切開術に関しては、対象はRALP、LRP後、およびTUR-BT、TUR-P後の症例が一定数ある。レーザーで切開することで、エネルギーの深度を浅くし、かつ目的とする輪状繊維が堅い場合でも確実に切開できている。 羽田圭祐 |
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