ここ熊本において2016年度は4月に熊本地震が発生、4/14の前震、4/16の本震と、2度の大地震に襲われました。済生会熊本病院は災害拠点病院、そして救命救急センターとしての使命のもと、病院一丸となって患者さんの救命に取り組みました。私が阪神淡路大震災を経験した時はまだ13歳であり何もできませんでしたが、今回は医師として微力ながら患者さんの救命に力を注ぐことができたかと思います。また、皆さまのご支援には心より感謝申し上げます。
泌尿器科に関しては常勤医8名で診療を行っております。手術はそのほとんどが腹腔鏡下手術、ロボット手術が主体となっており、2016年度は6月にロボット補助下腎部分切除(RAPN)を導入しました。2016年度の主な手術の内訳は腹腔鏡下手術が副腎摘13件、腎摘30件、腎部分切除33件、腎尿管全摘13件、膀胱全摘7件、ロボット手術がRALP126件、RAPN22件、TUR関連はTUR-BT153件、TUR-P53件でした。シャント関連の手術は腎臓内科が行っており、内シャント増設術(表在化含む)169件、PTA495件、PDカテ挿入39件でした。今後はTVTやLSCなど、女性泌尿器科分野にも力を入れていく所存でございます。
最後に、私事ですが熊本でフルマラソンに初めて挑戦してみました。練習不足により12キロあたりから足が痛くなり、めげそうになりましたがなんとか完走できました。近藤先生には到底及ばず、5時間12分と平凡な記録に終わりましたが、2017年度は4時間切り(サブ4)に向けて準備していきたいと思います。
林田章宏
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