戸田中央総合病院の移植外科、泌尿器科の1年間の報告をさせていただきます。
2016年4月からの人員としましては、東間先生をはじめとして、尾本、飯田先生、室宮先生、島田先生、高山先生、石山先生でスタートしました。7月以降は石山先生が大学に戻られ6名で外来、病棟業務を行っております。
移植関連では年間症例数が16件と2015年の17件より減少する結果となり危機感を募らせております。原因の一つは本院で移植までの待機期間が短くなったことで本院からの紹介が少なくなったことですが、新規の患者を掘り起こすため現在週1回の程度で医療連携の職員とともに近隣の透析クリニックや医院を回っている状況です。また、当院は腎センターとしてホームページ上にも紹介されておりますので、今年に入ってからですが腎臓内科とCKDカンファレンスを行うようにして連携を深めながら腎移植を希望する患者を掘り起こしていきたいと考えております。
泌尿器科関連ではRALP症例が51例と昨年59例と比較しても伸び悩んでおり、これまでも主な紹介先である朝霞台中央総合病院、新座志木中央総合病院、佐々総合病院へ出向いて患者紹介していただくようお願いしておりましたが、さらに積極的に行う必要があると考えております。その中で昨年5月から近藤先生の指導のもとでダビンチを用いた腎部分切除が開始となりこれまで3例の症例を経験いたしました。RCC症例はそれほど多くありませんが今後も積極的に取り組む必要があると考えます。またTUL関連では昨年レーザーを月1回借りて手術を行っていましたが、飯田先生がかなり積極的に取り組んで2016年は50例と昨年36例より多くの症例を経験いたしました。2017年2月からは長年申請していたレーザーの購入が決まり、さらに症例を増やしていければと考えております。
今後の活動目標は紹介患者を増やして手術症例をさらに増やすことと考えています。このため医療連携職員と近隣を回って先生がたに顔を知ってもらうことが一番と思われます。地道なことですが今年はそれをしっかりやっていこうと思います。
尾本和也
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