2016年の歌舞伎町は、新宿ミラノ座が解体され更地となり、同地は国家戦略特区に指定され、『公共空間との一体的整備によるエンターテインメント拠点の創出』を目指して再開発されるそうです。また“ラーメン二郎”のあったビルも取り壊され、以前よりもさらに病院の近くに移転し営業しています。今後も歌舞伎町の再開発から目が離せません(あまりおしゃれな街になりそうにはないですが)。
さて、2016年の大久保病院ですが、腎移植に関しては13件と一昨年の19件から大きく減少しましたが、大学からの紹介が2件、残りの11件は当院への直接紹介であり、特に都立病院・公社病院の腎臓内科からの紹介は順調に機能し始めたと考えています。しかし、最終的には大学からの紹介に頼らず年間20件以上を目標にしたいと考えており、まだまだ周辺病院へのアピールおよび連携の強化が必要と思われました。また腎臓内科による選択外来が昨年度より開始され、腎移植の症例数増加に繋がることを期待しております。
一般泌尿器科に関しては、症例数は多くはないですが、TUR-BT、TUR-P、膀胱全摘・回腸導管造設術、開腹根治的腎摘出術、開腹腎部分切除術を石郷岡先生に全例執刀してもらうことができました。また尿管結石から急性腎盂腎炎を発症する寝たきりの高齢患者の紹介が多く、その治療法選択に悩むことが多い一年でした。当然、一般泌尿器科の症例も、増やせるように今後も地域医療との連携を強化していきたいと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。
東京都保健医療公社大久保病院泌尿器科・移植外科
白川浩希
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