東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2016年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2017年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2017年度の目標6.業績目録7.あとがき

4. 東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2017年度の目標 >> TUR-P、minimal invasive surgery部門/尿路結石部門

尿路結石に関しては、ESWLは外来班の業務として取り込まれているため、主として内視鏡治療について報告する。

2016年は青山病院閉院に伴い本院での尿路結石治療を余儀なくされた。手術日は月曜日が主であったが、TUR系の手術を水曜日にすることができるようになり、水曜日にTULも施行した。2016年はPNL 3件、f-TUL 3件、TUL 69件を施行した。小児症例は小内先生と迫田先生が家後先生の応援のもと施行していた。成人症例は主として清水が後期研修医1年目と施行することが多かった。2017年より青山病院で施行されていた腎結石に対するTUL併用のPNLいわゆるTAPを本院でも施行し始めた。

移植腎尿管結石に対するPNLも3月には施行した。この症例は最初f-TULを施行し、その後青山病院でTAP施行し、本院に患者さんが戻ってからESWLを施行し、PNLに至った症例で今年の腎移植血管外科研究会で発表を予定している。

当院の特徴としては、リウマチでステロイドや免疫抑制剤を内服していたり、糖尿病や心疾患にり患しているいわゆる「ハイリスク」症例が多いことである。なので手術には慎重さが重要になり、1回で遂行するのではなく、尿管の走行や性状、手術時間、水圧のかけかたなどを注意しながらの手術になる。世の中の趨勢では、尿管狭窄があれば、まず拡張してステント留置して一旦終了、2期的にTULを施行します。当院ではハイリスク症例は麻酔をかけるのも大変なので、できれば無理して1回でしておきたいとの思いからついつい無理しがちです。医療安全の見地からもハイリスク症例についての扱いの方向性は今後議論していくほうがよいと思われる。

2017年は清水がいないので、羽田先生や藤森先生が引き継ぐことになると思われる。みな簡単な手術と思っているかもしれないが、PNLなどは死亡する可能性がある手術であるので、尿路結石治療を安全に遂行していってもらいたいと思う次第です。

清水朋一


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