済生会熊本病院は熊本市内にあり、熊本県南部を中心とした救急医療の中核を担う病院です。内科全般、外科、心臓血管外科、脳神経外科、整形外科、泌尿器科などの診療科を掲げており、年間の救急車搬送は8500件を超えています。そして、2013年11月より米国の国際医療機能評価機関（JCI）の認証を受け、世界でも一定の安全基準をもった病院として評価されています。また、地域連携が強く地域完結医療といった近隣の医療機関と分担した治療体制を進めており、済生会熊本病院では救急と手術を中心に医療に従事する体制が整っています。

泌尿器科での2014年度の手術統計は、そのほとんどが腹腔鏡視下手術となっています。主要な手術の内訳としては、腹腔鏡視下による副腎摘が10件、腎摘13件、腎部分切除57件、腎尿管全摘15件、前立腺全摘5件、腎盂形成3件でした。RARPは2013年3月にDaVinciを導入して以来、週3件ペースで施行しており、2014年度は107件で総計は200件を超えました。TUR関連手術は、TUR-P24件、TUR-Bt143件でした。

副甲状腺摘出術は昨年度29件施行しており、全国でも2番目の手術件数となっています。

また、アクセス関連治療は腎臓内科が主体となっておりますが、計647件であり、その内訳は、PTA443件、AVF／AVG76件、CAPDカテーテル留置術17件となっています。

以上のように手術症例が豊富にあり、腎、副腎における腹腔鏡手術は若手が執刀する機会がほとんどであるため、泌尿器内視鏡認定医取得を視野に考えている場合には非常に有意義な研修が出来ると実感しています。

さて、熊本は医療だけではありません。天草では新鮮な魚介類が水揚げされ、馬肉以外にもあか牛、天草大王など熊本ブランドの肉類があります。また、一年を通して馬レバ刺しも食する事が可能であり、レバー好きにはたまりません。そして、温泉地や観光地が多くレジャーなども非常に充実しています。市内には、ほとんどの店にくまモンが付いており、熊本県民の強い団結力を感じます。ふなっしーが付け入る隙はありません。新幹線が開通したことで鹿児島や福岡にも行きやすくなりました。

東京から約1200km!　百聞は一見にしかず!!　一度はきなっせ、火の国　熊本!!!

2015年度目標

• 前立腺癌外来の立ち上げ
• 泌尿器科腫瘍外来の立ち上げ
• ロボット支援下腎部分切除術の導入
• 腹腔鏡下膀胱脱手術の導入