昨年は大久保病院が公社化され10周年の節目の年であったこと、また、泌尿器科・移植外科においても、2009年4月に1例目の生体腎移植を施行してから、5年4ヶ月後の昨年8月に、100例に到達できた節目の年でした。今では、腎移植に関する、様々なことがスムーズに行われるようになりましたが、なにもないところから腎移植を立ち上げた尾本先生の当時の御苦労は、1例目のカルテを見るとよくわかります。大久保病院の腎移植が、現在のように軌道に乗ったのも、尾本先生をはじめ腎臓内科の先生方のご努力の成果と思われます。最近では、大学からの紹介患者さんだけでなく、近隣病院からpreemptive症例の紹介患者が増加傾向にあり、今後も定期的に移植医療の情報発信を続けていき患者紹介の増加につなげていきたいと考えています。
大久保病院はご存じのように歌舞伎町にあり、病院の一角には派出所があり、朝の通勤時には、かなりの確率で、サラリーマンと思われる集団と伝票を持った店員が揉めています(いわゆるぼったくりの押し問答をしています)。多い時では同時に3グループが同時に言い合いをしている時もあります。あれだけテレビなどで特集されても、被害者は減らないようです。また、長い間工事中であったコマ劇場跡の高層ホテルがようやく完成し、4月にはホテルと映画館としてオープンするようです。
昨年4月から辻村先生が赴任され、外来、手術(特にレシピエント執刀で)とがんばってくれました。泌尿器科・移植外科と二人きりで、たいへんなこともありましたが、結果的には大きな問題もなく乗り切ることができ、手術等で御協力いただいた先生方には、とても感謝しております。
また4月からは石郷岡先生を迎え新たな体制となりますが、今後ともよろしくお願いします。 |