徳本直彦、東間 紘(2009.5月〜)、野崎大司(2008.3月〜)、瀬戸口誠(2011.4月〜)、佐藤泰之(2010.10月〜)、早川 希(2009.10月〜)、戸田直裕(2009.4月〜2010.9月)、力石浩介(2008.3月〜2011.3月)
戸田中央総合病院は1996年より臨床研修指定病院となっています。先進医療はもちろんですが地域連携にも積極的に病院をあげて取り組んでいます。泌尿器科は、現在常勤6名で活動しています(2011年4月現在)が、今や東京女子医大泌尿器科の重要な関連施設となっています。泌尿器科病棟は、新病棟4階(A1-4病棟)にあり、A1-4病棟は外科との合同病棟となっています。2008年4月からは腎センターとしてオープンし、泌尿器科、移植外科と腎内科との連携がより緊密に取れるようになりました。現在は腎不全や腎移植の患者さんは腎移植合同カンファレンスを行い、術前術後の検討を行い、さらには学会活動もともに行っています。
泌尿器科外来は、現在C棟3階(旧南館)にあります。ウィークデイは毎日午前午後2コマあり一日平均約120〜160人の診療をこなしています。予約も約3-6ヶ月待ちの状況で外来待合室が患者様でいっぱいの状況です。大学の先生方には非常勤として外来をお願いして助けて頂いていますことをこの場を借りて御礼を申し上げます。泌尿器科の入院は、平均20〜25人が常時入院中です。その内訳は泌尿器科として尿路悪性腫瘍を中心に前立腺肥大、尿路結石症などの良性疾患など、移植外科として腎移植を中心に、腎不全関連やブラッドアクセストラブルの患者さんが中心です。手術は月曜日、水曜日、金曜日で全身麻酔手術を中心に行っていますが、毎回4-10件の手術をこなしています。2010年度手術年間総数は大小あわせて816件(2009年度は862件)でした。2010年度手術統計では2009年度と比較し手術件数は若干下回ったもののその内容からはより先進医療の手術へと移行してきました。そのうち一部を紹介すると2010年は32例(2009年は20例)の腎移植術を行いました。うち1例は献腎移植でした。腎移植総計で2010年12月末までにのべ138例の生体腎移植術を行いました。今後は腎移植も通常医療として毎週の腎移植施行を目標にしています。また毎年前立腺癌患者の新規症例も80例を超え、手術内容も内視鏡的前立腺全摘術(Lap-P)を2009年9月より開始しましたが、2010年度末までに総計30例を行いました。これにより現在の埼玉県内で当院はLap-Pが行える唯一の施設となりました。これも田辺教授および女子医大泌尿器科の皆様のおかげだと考えています。現在野崎先生においては、内視鏡技術認定医合格の吉報待ちの状況ですが、今後はさらに内視鏡的腎摘、副腎摘の手術も積極的に行い、当医局員の中からより多くの内視鏡技術認定医資格が取れるようにその育成にも努めたいと考えています。
東京女子医大泌尿器科医局員の皆さんのなかで大学と同様に腎移植やより多くの手術を術者として経験したいと願っている先生、更には内視鏡技術認定医資格を是非とも取りたいと願っている先生がいましたら、戸田中央総合病院に来て下さい。お待ちいたしています。
現在、ますます医療自体にも厳しい目が注がれ診療結果が大きく問われてきています。このような現実に際し我々は、日々医療を誠実に行うことを大切に、愛し合いされる病院、愛し合いされる医療を求めて絶えず努力したいと考えています。 |