東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2010年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2011年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2011年度の目標6.業績目録7.あとがき

5. 関連および協力施設 活動報告・2011年度の目標 >> 東京女子医科大学附属青山病院

東京女子医科大学附属青山病院 活動報告・2011年度の目標

はじめに、2011年3月11日に起こった東日本大震災で被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。震災に関してはマスコミを通して広く報道されてはおりますが、本年名古屋で開催されました日本泌尿器科学会総会において東北大学の荒井教授からの生の報告は、本当に辛くて胸が苦しくなりました。その後、実際には伝えられないような惨状が沢山あったというお話も直接聞かせていただき、涙を禁じえませんでした。長い道のりだとは思いますが、1日も早い復興を願って止みません。

【活動報告】
2007年4月に附属青山病院に泌尿器科を新設し、早くも丸4年が経過いたしました。

青山病院は手術部門の維持と病院収益の増加を目的に、本院泌尿器科での待ち時間が長くなりそうな尿路結石、膀胱腫瘍および前立腺肥大症の手術を青山病院に移行する計画を立てておりましたが、2010年末にはいよいよこの実施が決定されました。

また青山病院で予定されておりました睡眠総合診療センターは、日暮里クリニックの山口教授をセンター長として開設いたしました。山口教授および東医療センター・骨盤底機能再建センターの巴先生と「睡眠時無呼吸症候群(SAS)と夜間頻尿に関する共同研究」を開始させていただきました。

昨年紹介した、難治性過活動膀胱および間質性膀胱炎に対するA型ボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法は、自費の治療として同意が得られた患者さんに引き続き行っております。

前立腺生検は2010年1月から12月に42例の生検を行い、25例の癌が発見され、うち9例は青山病院で前立腺全摘術を行いました。PSA 4〜10ng/mlのグレイゾーンの診断率は21/36例で58.3%と高い診断率でした。

また、10月より香川大学の筧教授を中心に行われている「早期前立腺がんに対するPSA監視療法:国際共同比較研究(PRIAS-J)」に参加させていただき、2010年は3例を登録いたしました。

役職では2010年1月より腎癌研究会の世話人、6月より社団法人日本女医会の理事にさせていただきました。

【活動予定】
本年度は前述いたしました本院からのTULおよびTUR手術の受け入れを、4/11のf-TUL症例より正式に開始いたしました。月曜日のTULは清水先生・小内先生・神澤先生を中心に行っていただいております。現在TULを含めて週5症例の手術を行っており、7月からの増員に伴って症例数を増やす予定です。

学会報告や論文執筆は勿論のこと、昨年から開始したSASと夜間頻尿の共同研究、PRIAS-Jへの適応症例登録、昨年末から行っている「軽い尿失禁の啓発活動」への協力などを継続して行う予定です。

手術症例が増えていることから、今まで以上に安全に留意して診療を行っていこうと考えております。

前田 佳子

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