尿路結石に関しては、2010年は成人で、ESWLが136例、PNLが1例、TULが22例、f-TULが13例施行されております。小児では小児部門で施行されており、ESWLが8例、TULが8例でした。今年も本院にはホルミニウムYAGレーザーが導入されず、レンタルでTUL等は施行されました。手術数の制限もあり、結石のTUL等の手術は先延ばしになりがちで、ESWLを頻回施行した感もあります。f-TULに関しては、新しいシースと、バスケット等の使用により、かなり慣れてきた感があります。
2011年4月より青山病院にてホルミニウムYAGレーザーを購入してf-TULを施行するようになりました。広い手術室と青山病院スタッフと前田先生との御協力と本院より3人が行くことにより、本院よりかなり快適に手術ができ、短時間でスムーズにできるようになりました。7月以降は現在の1日1例から2例〜3例の施行も可能になると思われます。今後の手術症例の増加が認められ発展が予想されます。またf-TUL症例をEE学会で発表するべく準備も進めております。
あと腎出血に関しては2010年では、Nd-YAGレーザーを用いて、肉眼的血尿の患者さんの腎出血に対して焼灼止血術施行し効果をあげました。また腎臓外科の症例で、移植腎出血に対してのNd-YAGレーザー使用での焼灼止血術で、効果をあげたりしています。Nd-YAGレーザーは相変わらずレンタルに頼らざるをえませんが、症例があれば2011年も積極的に腎出血に関するNd-YAGレーザー使用焼灼止血術を施行していきたいと思います。
何卒よろしくお願いいたします。 |