東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2006年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センターおよび関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室活動報告・2007年度目標5.関連および協力施設と活動報告・2007年度目標6.業績目録7.あとがき

5. 関連および協力施設と活動報告・2007年度目標 >> いわき泌尿器科

いわき泌尿器科活動報告

いわき泌尿器科の2006年の2大トピックスは、HIFU治療装置を導入したこととホームページが完成したことです。HIFUの導入による宣伝効果およびホームページでの宣伝効果もあって、手術症例は以下のように年々増えています。

  2004年 2005年 2006年
根治的腎摘出術 6例 8例 8例
膀胱全摘除術 3例 5例 7例
前立腺全摘除術 14例 23例 10例(5月まで)
HIFU - - 21例(6月以降)

いわき泌尿器科では2006年6月に限局性前立腺癌の治療としてHIFU治療を福島県で初、東北で2番目に導入しました。HIFU(High Intensity Focused Ultrasound、高密度焦点式超音波)治療とは、強力な超音波を一か所に集中させて、焦点領域だけを60度から90度に加熱し、組織を熱凝固、壊死させることによってがんを治療する方法です。実際は経直腸的にプローブを挿入し前立腺に焦点を絞って超音波をあて、この焦点をコンピュータ制御により少しずつ前立腺内を移動させ治療していきます。治療時間は2〜3時間、腰椎麻酔で行います。入院は4日間を基本としています。
現在のところ自費診療となるため60万円の治療費をいただいていますが、全国的には80〜120万円の設定の施設が多く、いわき泌尿器科としてはできるだけ患者負担の少ないように低価格にしました。外来では限局性前立腺癌の治療オプションとして、放射線治療、根治的手術、HIFU、ホルモン治療の4つを必ず提示していますが、HIFU導入以降は全例HIFUを希望され手術症例はなくなってしまいしました。もちろん内視鏡手術が希望であれば行っている施設を紹介する旨も話しますが、皆さんHIFUを希望されました。その理由としては4日間の入院で治療可能なことと、地元で治療できるということが挙げられます。今後保険適応になればますます治療患者が増えると予想しています。
またいわき泌尿器科では念願のホームページを2006年11月に公開することができました。準備期間に半年を要しましたが、時間をかけただけにその完成度としては満足できるものが作ることができたと自負しています。アドレスはwww.tokiwa.or.jpですので、皆様一度ご覧になってみてください。職員の紹介とコラムを月に一度更新しています。メールマガジン(ときわメール)も発行していますのでご興味のある方はぜひ登録してみてください。
新村 浩明

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