東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2006年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センターおよび関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室活動報告・2007年度目標5.関連および協力施設と活動報告・2007年度目標6.業績目録7.あとがき

5. 関連および協力施設と活動報告・2007年度目標 >> 戸田中央総合病院

戸田中央総合病院活動報告

徳本直彦、飯塚淳平(2006.4月〜)、角山邦子(〜2004.5月、2004.10月〜)、益本憲太郎(2005.6月〜)

戸田中央総合病院は1996年より臨床研修指定病院となっています。総ベット数は421で95〜100%の稼動率です。特徴は地域医療に貢献しており、地域連携にも積極的に病院をあげて取り組んでいます。泌尿器科は、現在常勤4名で活動しています(2007年3月現在)が、今や東京女子医大泌尿器科の重要な関連施設となっています。昨年11月より病棟も新築されました。これにより泌尿器科も戸田中央総合病院の一番古く、狭く、臭かった?病棟(旧2-2病棟)より移動することが出来ました。これは患者さんのみならず我々も大変嬉しい出来事でした。その泌尿器科病棟は、新病棟4階(A1-4病棟)にあり外科との合同病棟となっています。さらに昨年11月より泌尿器科と腎臓内科は正式に腎センター泌尿器科、腎臓内科となりました。腎センターとなることで泌尿器と腎内科との連携がより密に取れるようになりました。現在は腎不全や腎移植の患者さんは共に腎センターの患者さんとして病棟回診も合同で行い、学会活動も一緒に行っています。
泌尿器科外来は、本館1階にあります。ウィークデイは毎日午前午後2コマあり一日平均約120〜160人の診療をこなしています。外来患者の増加に伴い予約制の導入がなされ現在金曜の午前午後以外は全て予約外来としています。予約も約3ヶ月待ちの状況で、どうしても予約枠に入りきれず待ち時間が長くなったり。外来待合室が患者様であふれかえっている状況です。入院は平均20〜30人程度で前立腺肥大、尿路悪性腫瘍、尿路結石などや、腎移植、腎不全、ブラッドアクセストラブルの患者さんや大学からの移植術後や移植腎生検の患者さんや戸田中央関連病院施設、地域連携施設からの腫瘍を中心に治療目的に紹介して頂いた患者さんも常時数人抱えています。各種疾患のクリニカルパスも導入しており全科で最も多くの9個のパスを用いています(鼠径ヘルニア根治術、TUR-P, TUR-BT, TUL, ESWL,移植腎生検、小児手術、移植後経過観察、腎臓摘除術)。手術は水曜日、金曜日で全身麻酔手術を中心に行っています。
2006年度手術年間総数は大小あわせて773件でした。そのなかで2006年は12例の生体腎移植術を行いました(2004, 2005年はともに13件)。すでに当院ではのべ65例の生体腎移植術を行うことが出来、昨年3月には腎移植術50例達成記念パーティーを浦和ロイヤルパインズホテルにて病院主催で執り行うことが出来ました。これも東間名誉教授、現田辺教授を始め女子医大泌尿器科の医局員皆様のおかげと考えています。ここに厚く御礼申し上げます。その腎移植も現時点ですが2008年度夏までの腎移植予約待ちとなっています。また、毎年前立腺癌患者の新規症例は70件を超え、現在200例程度の症例を外来、入院で管理しています。また、内視鏡的腎摘、副腎摘の施行も積極的に行っています。腫瘍患者に対する化学療法、放射線療法も行っており、移植患者のさらなる受け入れも可能にしたいと考えています。
学会活動は埼玉医学会総会や日本臨床腎移植学会、腎移植血管外科研究会、透析学会、泌尿器科学会総会、東部総会等にも積極的に参加発表しています。更にはAUA, ATC, EDTA, ESOT, ISBPなどの国際学会にも積極的に参加発表しています。また連日、朝は腎内科との合同回診を腎移植後、腎不全の患者さんを対象に行っています。月曜日夜には症例検討会を行っており、月1回は腎内科との合同検討会も行い腎センター内での連携をはかっています。
現在、医療自体に厳しい目が注がれ、さらに診療結果も問われてきています。このような現実に際し我々は、日々医療を誠実に行うことをモットーに、愛し合いされる病院、愛し合いされる医療を求めて絶えず努力したいと考えています。
徳本 直彦

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戸田中央総合病院2007年度目標

戸田中央総合病院は1996年より臨床研修指定病院となっており、昨年11月より泌尿器科と腎臓内科は正式に腎センター泌尿器科、腎臓内科となりました。腎センターとなることで泌尿器と腎内科との連携がより密に取れるようになりました。現在は腎不全や腎移植の患者さんは共に腎センターの患者さんとして病棟回診も合同で行い、学会活動も一緒に行っています。また、5月吉日戸田中央腎クリニックも本院の近くに新規開院されました。これにより入院を要する腎不全の患者さんの受け入れもよりスムースにいくようになると期待されています。さらに今秋からいよいよ腎センター外来が新規開設されます。広さも腎センター外来(腎内科+泌尿器科+各専門外来)として現泌尿器科外来の約4倍の広さとなり、診察室も6診となる予定です。
さて、戸田中央総合病院腎センター泌尿器科の2007年度目標ですが、まずは腎センター内の体制では、戸田中央腎クリニックの開院もあり、腎内科との協力体制のより緊密化をと考えています。その中で特にブラッドアクセストラブルには、より早急に応えるべく努力したいと考えています。さらに泌尿器科外来として、現在予約も約3ヶ月以上待ちの状況で、どうしても予約枠に入りきれず待ち時間が長くなり。外来待合室が患者様であふれかえっている状況ですので、新規腎センター外来にてその緩和を計りたいと考えています。入院は平均20〜30人程度ですが、腎センター外来が落ち着くまでは、2007年度は現状維持を目標としたいと考えています。2006年度手術年間総数は大小あわせて773件でした。手術件数も現在入院の1日入院制限があるため2007年度も現状維持を目標としたいと考えています。また2006年は12例の生体腎移植術を行いました。2007年度は腎移植件数も月1例を目標としたいと考えていますが、いよいよドナー腎摘も含めラパロ関連手術を戸田中央スタッフ自前で行うべく頑張りたいと考えています。現在、奮闘中です。
また、毎年前立腺癌患者の新規症例は70件を超え、現在200例程度の症例を外来、入院で管理しています。これには2007年度は飯塚医師を中心に前立腺腫瘍センターを開設する予定です。女子医大の前立腺腫瘍チームとの連携を計りつつ放射線治療の選択も可能としたいと考えています。
学会活動は、埼玉医学会総会や日本臨床腎移植学会、腎移植血管外科研究会、透析学会、泌尿器科学会総会、東部総会等にも積極的に参加発表していきます。
以上、戸田中央総合病院腎センター泌尿器科の2007年度目標を掲げ、我々は、日々医療を誠実に行うことをモットーに、愛し合いされる病院、愛し合いされる医療を求めて絶えず努力したいと考えています。
徳本 直彦

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