2006年度は当院にとってはかなり大変な1年でした。4月に飯塚先生から横田先生、10月に鈴木先生から日野先生と人事異動があり、幸い医長の移動はなかったものの、引継ぎや移動に伴う熟練度の低下から混乱をきたし、また当院のシステムの変更(コンピューターオーダリングの導入)もあり、年末から医長の仕事は多忙を極め、胃痛に悩まされることも多々ありました。幸いにして2007年3月より大学からの応援も受けられるようになり、また2007年度から増山先生という強力なメンバーが加入する予定となったことから、なんとか今後も業務を続ける目途が立ったと言えます。人事異動の直後は例え優秀な医師といえどもコメディカルとの意思疎通が充分でないためにスタッフや患者からの苦情が多く、またシステム変更に伴い医長自ら外来中に病棟から呼び出しを受けオーダーを書き、病院機能評価に伴い医長の雑用、会議が増えたことから勤務時間が延長し、病院に泊り込むことも多く疲弊していましたが、今年度からはこれらの諸問題も解決に向かうことと期待しております。
明るい話題としては横田医師の研修も2年目になり、泌尿器科的な知識、技術の習得に熱心なため着実に成長しており、今年が楽しみと考えております。
済生会は地方中核病院として、近隣の泌尿器科と連携を深めております。2006年度からは春日部私立病院に前立腺癌で有名な日本医大の蜂谷先生が赴任され、幸手総合病院も含め現在3ヶ月に1回の勉強会を開き、英文の抄読、症例検討会を行っております。今後は独協大学越谷病院に赴任された岡田教授も参加、講義を依頼しており、地域医療の充実に努めております。
今年度からは医師4人体制となり、手術件数の増加、尿失禁などの分野での勉強など泌尿器か専門医を目指す医師にとって十分な研修のできる病院となれるよう一層の努力を行って生きたいと思います。 |