東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2006年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センターおよび関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室活動報告・2007年度目標5.関連および協力施設と活動報告・2007年度目標6.業績目録7.あとがき

4. 東京女子医科大学泌尿器科学教室活動報告・2007年度目標 >> 外来部門

外来部門活動報告

新外来棟移転から3年が経過しました。外来では電子カルテの使い勝手にはかなり不満も多いところですが、外来医の先生もそれぞれにそれを克服して比較的スムースに外来診療が行われているのではないかと思います。それを示すように本年度の外来統計を見ますと、2006年の外来患者総数は38792人に達し、昨年の32066人に比べ6000人以上も増加しております。外来患者総数で比較しますと、腎センターの中では2番目に多い腎内科と比べても、13000人も多い数になっております。初診数も昨年の3400人から3500人に増加しております。2006年4月に東間前教授から田邉新教授に交替がありましたが、外来患者数を見る限り、その影響はほとんどでていないようです。最近では安定した移植後の患者は余丁町クリニックでフォローするようになっております。それでもなお患者数、とくに再診数が増加するということは、その他の疾患の患者を初回治療後もしっかりフォローできているということが言えると思います。また、患者からのクレームもあるのですが、できるだけ外来医の先生方にフィードバックして患者サービスという面も改善していただくようにお願いしており、そういったことも外来患者数の増加に繋がっているのではないかと思います。
しかし患者数の増加に伴い、外来検査の待ち日数が増加しているのも事実です。とくにESWLと前立腺生検は2ヶ月待ちの状態となっております。この問題を解決するには検査日を増やすしかないのですが、以前のような外来班を組めるほど大学には医師もおりません。また外来の看護師数もつねに定員割れをしており、検査日を増やそうにも増やすことができず外来における当面の最大の問題となっております。
本年は田邉新教授のご指導のもと、前立腺腫瘍センターが橋本先生を中心に、女性排尿障害センターが家後先生、小内先生を中心に発足し、それぞれが専門性を高めて広い治療オプションを提供できるようになっております。これによる患者数増加もあり、今後さらに患者数が増加するものと思われます。近年の医療事情の変化に伴い、病棟での安全な患者管理がもっとも重要な課題であり、病棟医の充実を優先せざるをえないのが現状です。その次の目標として外来検査の待ち時間を少なくできるように、病棟医を動員せずに外来検査担当医ができるぐらいの余裕ができることを期待したいと思います。
2006年度外来医長 近藤 恒徳

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外来部門2007年度目標

この4月より外来医長になり、外来にこられる患者さんの動線や待機時間、クレームなど、やはりその担当にならないとわからないことはあるのだと感じています。
現在平均1日外来数143.7人、うち初診は13.3人となっています。初診担当、予約外担当、再診担当と各曜日4人前後で対応しています。また専門外来としては小児、女性泌尿器科、前立腺腫瘍の部門でおこなっています。
現在の問題点としては、手術、処置症例の増加とともにフォローアップしなければいけない患者数がおおく、結果的に待ち時間が増大していることがあり、このため専門外来やセカンドオピニオン外来を開く余裕がありません。
今年度の目標としては
(1) 外来業務の定型化、病診連携などによる簡素化、専門化が挙げられるかと思います。
(2) 定型化としては、承諾書が定型文書がワードで作成されてきていますので、これらを利用して、IC内容の統一と抜けがないようにし、かつ短時間で対応できるようになればとおもいます。また、電子カルテが入り3年になり、今年度からは入院も電子カルテ化しますので、パス、治療前評価、フォローアップなど定型文書を電子カルテで利用できるようにできればと思います。
(3) 簡素化としては、フォローアップや定期検査の受診を、病診連携などを利用して再診の外来患者数を減らして、その分初診や手術前の患者の対応に時間をかけられないかということです。たとえばPSAのフォローアップについては現在新宿区の病院と医師会間で病診連携パスの運用の協議をおこなっております。これらを完成し活用することで再診の患者さんを大学でしなければいけないことをするときに再診してもらうように諮っていきたいと思います。若松河田の駅前に余丁町クリニックが開院しており、落ち着いた外来患者さんはこちらにも回していきたいと思います。
(4) 上記の“かいぜん”を通してより初診や紹介患者さんに集中できる体制が整えば、尿路悪性腫瘍、尿路結石、神経因性膀胱などの専門外来が造設できる余裕ができてくるのかと思います。この項目については今年度での達成は難しいとおもいますので、より長期の目標とさせてください。
大学の外来業務、紹介・返信体制で問題があるようであれば橋本恭伸までご連絡いただけると幸いです。
2007年度外来医長 橋本 恭伸

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